G大阪 レジェンド・ツネ様に再建託した クルピ監督解任 初采配は28日・鹿島戦

 J1G大阪は23日、成績不振のためレビー・クルピ監督(65)を解任し、後任にG大阪U-23(23歳以下)監督を務める元日本代表DF宮本恒靖氏(41)が就任すると発表した。28日の鹿島戦(パナスタ)が初采配となる。また、マテル・ヘッドコーチ(67)との契約も解除。U-23監督にはユース監督の実好礼忠(のりただ=45)氏が昇格する。

 攻撃サッカー復活を掲げ、今季から就任したクルピ監督だったが、前半戦17試合を終え4勝3分け10敗の勝ち点15、リーグワーストタイの総得点15でJ2とのプレーオフに回る16位と低迷していた。18日のリーグ戦再開後も2連敗。1-2で敗れ5試合連続未勝利となった22日の清水戦後、「チームを信じる」と語りつつ「(強化部と)相談したい」とも口にしていた山内隆司社長が、一夜明けて決断を下した。

 ただ、不振の要因はクルピ監督の手腕だけにあった訳ではない。チームはW杯ロシア大会による中断期間にC大阪FW柿谷曜一朗の獲得に乗り出したが、合意間近で破談となっていた。自身の望む戦力補強を実現できないフロントに、指揮官の不信感も募っていた。

 クラブ再建を“レジェンド”に託すことになったが、6年前の悪夢もよみがえる。12年にはセホーン監督をわずか2カ月で途中解任。コーチを務めていた“ミスター・ガンバ”松波正信氏を監督に昇格させたが、クラブ初のJ2降格となった。状況は当時に酷似している。“ツネ様”の監督就任は浮上の劇薬となり得るのか。初陣が注目される。

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