イニエスタ、サプライズ初先発星「特別な日になった」試合後に一時帰国

 「明治安田生命J1、神戸1-0柏」(28日、ノエビアスタジアム神戸)

 新加入のW杯ロシア大会スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)が初先発した神戸は柏を1-0で下し、4位に浮上した。宮本恒靖新監督(41)の初采配となったG大阪は鹿島と1-1のドロー。日本代表の森保一新監督(49)が視察した仙台-C大阪は2-2で引き分けた。元スペイン代表FWフェルナンドトーレス(34)が移籍後、初先発した鳥栖は磐田と0-0で引き分けた。浦和は首位の広島に4-1で快勝。横浜M-清水、湘南-川崎、名古屋-札幌は台風の影響で中止となった。

 輝かしいキャリアで数え切れない勝利を手にしてきた。それでも「特別な日になった」という。来日初先発のイニエスタが移籍2戦目にして日本での初勝利を飾った。

 サプライズだった。W杯ロシア大会を終え、来日からわずか10日目だったが、吉田監督は「コンディションも徐々に良くなっている。練習でも問題ないと判断した」と、ピッチに送り出した。

 バルセロナで慣れ親しんだ4-3-3の左インサイドハーフに入った。前半6分には浮き球を鮮やかなトラップで足元に収め、2万2879人の大観衆を魅了した。同15分には右足シュートを放ち、後半8分には左サイドでDFティーラトンに浮き球でスルーパスを通し、好機を演出。得点には結びつかなかったが、負傷でドイツに一時帰国し、再来日したばかりのポドルスキが見守る前で高水準のプレーを披露した。

 次第に運動量は落ちたが、82分間ピッチを駆けた。「70分で交代と言っていたが、彼の力が必要なので引っ張った」と指揮官は明かした。後半21分の決勝点を見届け、同37分に大きな拍手を浴びながら、お役御免となった。

 チームメートとの順応も進んでいる。左右両ウイングには自分がボールを持ったら裏に抜けるように要求しているといい、自らのプレーイメージを事細かに伝えている。神戸・三宮のすし店でウニなどに舌鼓を打ち、ゲームセンターに出掛けるなど神戸での生活も楽しんでいる。

 試合後には車で直接空港へ向かい、スペインに一時帰国した。母国に残した家族ととも8月上旬に再来日予定で、既にチケットが完売している来月1日のC大阪戦(金鳥スタ)、5日のFC東京戦(味スタ)の欠場が決定的となった。

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