浦和・西川完封!代表入りアピール 視察した森保監督も高評価
「明治安田生命J1、浦和2-0川崎」(1日、埼玉スタジアム)
浦和はGK西川周作(32)が好セーブを連発し、2-0で川崎に快勝した。G大阪は終了間際に磐田に追い付かれ、1-1の引き分け。宮本恒靖新監督(41)は初勝利を逃した。FC東京は鹿島に2-1で逆転勝ち。首位の広島は横浜Mに4-1で大勝し、神戸とC大阪は1-1で引き分けた。
不動の心得。GK西川は、しびれる時間をじっと耐えた。「自分が動けば相手を楽にする。動かなければ、相手がどっちかに蹴ると思った」。後半21分、味方MF橋岡のパスミスで迎えた川崎FW小林と1対1になるピンチ。守護神は冷静に昨季得点王のシュートを見極め、右足で防いだ。
ビッグセーブのヒントは世界の舞台にあった。「W杯の失点シーンも自分の経験にしたい」と、クラブの分析担当に希望してW杯ロシア大会からゴールシーンを抽出。「角度がないところや、ピンチになればなるほど、GKが(ボールに対して)チャレンジして、失点していた」という傾向をつかんだ。
かつての恩師がピッチを見つめていた。視察に訪れた日本代表の森保監督は、広島時代に共に戦った関係。19歳橋岡のミスを帳消しにした好守を「あのプレーも良かったが、ミスした橋岡を鼓舞してというか励ましてやっていく姿がすごく良いなと」と評価した。W杯代表入りは逃した西川だが「また一緒にやりたい。代表に呼んでもらえるようにチームで結果を出していきたい」と復帰を目指す。
チームはこれで2連勝で、J史上3クラブ目となるJ1通算400勝を達成した。「次もゼロに抑えられるよう、また準備していきたい」。守護神の目は次なる戦いに向いていた。