イニエスタ、J初ゴールで勝利に貢献 終盤に初PK献上も
「明治安田生命J1、神戸2-1磐田」(11日、ノエビアスタジアム神戸)
神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタがJリーグ3試合目で初ゴールを決め、勝利に貢献した。元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキのアシストで、W杯優勝経験者コンビが、さすがの存在感を示した。イニエスタは移籍後初のフル出場も果たした。
イニエスタが左インサイドハーフ、ポドルスキは右サイドに張り出すような形のフォーメーションとなった。前半15分、右サイドから持ち込んだポドルスキが前方へ強いゴロのパスを出した。これをエリア内で受けたイニエスタが右足で自分の方にボールを引きつけるトラップで反転し、磐田のDF大井を置き去りに。さらに持ち込むとGKカミンスキーを難なくかわしてゴールに流し込んだ。
後半11分には、コーナーキックのクリアボールをセンターサークル付近で拾ったイニエスタがダイレクトで左サイドの大崎へつなぐと、中央のウェリントン、左前方の古橋へとすべてダイレクトでパスがつながる美しい崩しで、そのまま古橋がゴール右隅に流し込んだ。イニエスタが決定的な仕事をしなくても、流れのあるゴールが生まれた。
左足の骨折からの公式戦復帰となったポドルスキは後半途中からは運動量が明らかに落ち、同37分にFW大槻と交代した。コンディションが上がってくれば、さらなる攻撃力の向上も見込まれる。
イニエスタは試合終盤の後半38分に、磐田の山田をエリア内で倒してしまい、J初のPK献上も経験した。磐田は川又が決めて1点差に詰め寄ったが、神戸は逃げ切った。