白星発進の森保監督「兼任初戦の意識なかった」【一問一答】
「アジア大会・サッカー男子・1次リーグD組、U-21日本1-0U-23ネパール」(14日、チカラン)
森保一監督(49)が、7月にフル代表との兼任となってから初めての試合を白星で飾った。ただ、前半7分に先制したものの、格下相手に攻めあぐねて消化不良の一戦となった。“兼任デビュー戦”を飾った指揮官の一問一答は次の通り。
(自らマイクを握り)
「どの大会でも初戦は難しい。その中で、勝利を収めたことはチームとしてよかった。内容は無失点で終えられて、勝つことができたのはディフェンス面はよかったと。攻撃では相手を押し込んだ状態を多くつくれたのはよかった。勝利は非常に大切で、選手には『よく頑張った』と言ってあげたいが、2点目、3点目と試合決める追加点を入れたかった」
-3バックで臨んだが、短い練習時間で実際やってみた感触は。今後も継続するのか。
「東京五輪代表チームが昨年立ち上がって、昨年は3バックで戦いつつ、試合展開によって4バックも使いながらやってきた。基本的にはこれまでやってきたことを続けながら、状況を見て形を変えた方が良ければ形を変えていく。3バックにしても4バックにしても、攻撃は変わらない。選手にはシステムにかかわらず対応するように話している。今後も展開、状況を見て決めていきたい」
-追加点を奪いきるためにもっと出してほしかった姿勢は。
「物足りなかった部分では2点目(を取れなかったこと)。チャンスは十分つくったが、そこで入っていれば追加点につながっていた。選手にはさらに得点だけでなく、得点チャンスをつくれるように。相手がどんなシステムできても、崩せるように語りかけていきたい」
-兼任初戦を勝利で飾って。
「兼任になって初戦という意識はなかった。アジア大会に向けたU21として、最高の準備をして臨む(だけだった)。今日、初戦は難しい戦いだったが、選手も昨日ピッチの状態が(よくなくて練習できなかった)。ただ、兼任になって、この大会をまず最高の大会にすることと、その次に続くことを考えた。まず目の前のことを考えつつやっていきたい」
-攻守の切り替えの指示。
「選手がやれてなくて言ったわけではない。初戦と言うこともあって自然と(出た)。意識して出したわけではない」
-事実上2人しか交代していない。ベンチとしては動かなかった。選手に任せたのか。
「試合の流れが悪ければ違ったかもしれないが、チャンスはつくっていて、あとは決めきれるかだった。攻守の切り替えもしっかりスムーズにいっていたと思う。ただ、もっとシュートチャンスをつくれたかなと思う。チームとしてやっていかないといけない」
-フル代表のチャンスに、選手のアピールはどう映ったか。
「選手はフル代表につながると、チャンスだと捉えていると思うので、さらにアピールしてほしい」
-選手はなめていたわけではないと思うが、相手に面食らったのか。
「面食らっていたらカウンターを食らったと思う。(相手に)シュートも打たれていない。よく集中してくれた。追加点を取れなかったが、相手にチャンスを与えなかった。油断や、相手を見下すことがあればもっとピンチがあったと思う」