イニエスタ2戦連発 再びポルディからのパスを受け絶品ミドル弾

 前半、同点ゴールを決め、跳び上がって喜ぶ神戸・イニエスタ
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 「明治安田生命J1、神戸1-1広島」(15日、ノエビアスタジアム神戸)

 神戸は前半17分、MFアンドレス・イニエスタ(34)が2試合連続ゴールを決め、首位の広島と1-1で引き分けた。浦和はFWファブリシオ(28)の3得点などで磐田に4-0で快勝。C大阪は清水を3-1で下し、8試合ぶりの勝利。G大阪は札幌と1-1で引き分けた。川崎は鳥栖と0-0で引き分けて2位に上がった。

 卓越した技術の粋を集め、神戸のイニエスタが2試合連続ゴールを決めた。先制を許した2分後の前半17分、ペナルティーエリア左寄りでFWポドルスキからのパスを受けると数秒間立ち止まり、広島MF川辺と対峙(たいじ)した。

 左サイドをDFティーラトンが駆け上がり、川辺の重心が傾いた刹那、内側に切れ込み一人をかわしてコンパクトに右足を振り抜いた。一切の無駄がない流れるような動作。糸を引くような弾道がゴール左上隅に突き刺さり、神戸が同点に追い付いた。

 「チームに貢献したかった。得点を決められて喜んでいる」とイニエスタは振り返った。希代の技巧派だが、得点を量産してきた訳ではない。リーグ戦での2戦連発はバルセロナ時代の14年3月以来。イニエスタ自身も「普通のことじゃない」と驚きを隠さず、2戦連続フル出場で起用した吉田監督は「得点でも期待できる」と、絶大な信頼を寄せた。

 来日初ゴールを決めた磐田戦から中3日。暑さと81%に達した湿度も重なり、総走行距離9・1キロと体も重かったが、随所に起点となり好機を演出した。首位を独走する広島相手に価値ある引き分けとなったが「勝ち点3を取れなかったことが残念」と悔しさをにじませた。

 休む間もなく19日に次節湘南戦を迎える。「これからもゴールを積み重ねられれば」と語る背番号8の今後に楽しみは尽きない。

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