本田「プレーに集中」メルボルン入団会見 カンボジア代表GMより選手活動優先
サッカー日本代表として3大会連続でW杯に出場し、オーストラリアAリーグ、メルボルン・ビクトリーに加入した本田圭佑(32)が15日、メルボルンで入団会見に臨んだ。契約は1年で背番号は未定。12日にカンボジア代表の実質的な監督の役割を担うゼネラルマネジャー(GM)就任を発表したが、基本的にクラブを優先する考えを示した。また、W杯ロシア大会後に引退を検討したことも明らかにした。
本田の表情は引き締まっていた。「興奮している。新たな挑戦ができることを、うれしく思う。何の大会でもいいのでチームでトロフィーを取ることを成し遂げたい」。10月開幕のシーズンに向け、はやる気持ちを抑えられないようだった。
今後は選手、そしてカンボジア代表GMとして、二足のわらじで活動する。一方でベンチャー企業向けの投資ファンド設立など多彩な顔を持つ。会見でも問われたが「大きな問題にはならない。ここでのプレーに集中する」と選手としての立場を最優先する考えを示し「やりたいことには常に挑戦する。クラブも理解してくれている」と説明した。
W杯ロシア大会後には現役続行を明言せず「キャリアを終わりにすることも考えた」と引退も検討したことを明らかにした。クラブのマスカット監督の熱意で入団を決意したといい「今日から懸命に練習する。適応するためにクラブのスタイルを知り、日々学びたい」と意欲的に話した。
背番号は調整中でポジションも未定。「大事なのはポジションではなく、ここでの新たな挑戦にかけること。チームにとって一番いいポジションでプレーしたい」と述べた。
24歳以上のオーバーエージ枠での出場を目指す東京五輪へ向けての思いも披露。32歳のMFは「想像を超える成長を見せられたら」と野心的に言った。