元日本代表・福西崇史氏が10年ぶり現役復帰 キャプ翼作者が後援会の南葛SCで
サッカーの02年日韓W杯、06年ドイツW杯日本代表で、解説者の福西崇史氏(41)が現役復帰することが22日、明らかになった。引退した2008年以来、10年ぶりの復帰となる。
所属チームはJリーグ加盟を目指している東京都1部リーグの南葛SCで、東京都葛飾区を本拠地としている。1983年に常盤クラブとして設立され、漫画「キャプテン翼」に登場する架空の小学生選抜チームにあやかって2012年に南葛SCに改称された。
キャプテン翼の作者、高橋陽一氏が後援会の会長を務めており、高橋氏からの熱烈なオファーとともに、福西氏が抱く将来的に指導者への道を目指す上でプラスになるとの思いが一致して、復帰を決めた。
南葛SCの公式サイトには、福西氏からの復帰理由についてのコメントも寄せられている。「まずは、南葛SCに深く関わられている高橋陽一先生から熱烈なオファーをいただいたこと。多くのサッカー選手と同じく、『キャプテン翼』を読んでサッカーにハマった自分としては、“リアル南葛SC”でプレーできるということが、本当にうれしいです。加えて、Jリーグを本気で目指している南葛SCのプロジェクトにも賛同させてもらい、自分の力が少しでも役に立てるならばと感じました」と思いをつづった。
将来的に指導者として活動することも希望しており、「Jリーグの監督として指揮を取ることを目指している自分としては、違うカテゴリーとはいえ、現場の空気を吸い、真剣勝負の場に身を置くことは大きなプラスになると考えています」と相乗効果があることも挙げた。
福西氏はJリーグの磐田、FC東京、東京Vでボランチとして活躍。日本代表として国際Aマッチ64試合に出場して7得点を挙げた。これまで通り、解説などの仕事をこなしつつ、選手としてプレーしていく。「もちろん、当時のようにはプレーできませんが、やるからにはチームの役に立てるよう、しっかりと身体を作って臨むつもりです。南葛SCが関東リーグ昇格という目標を果たせるように全力で取り組みたいと思います」と抱負をつづった。