横浜M・久保建英が移籍後初出場初アシストも…仙台に競り負け 天皇杯
「天皇杯・4回戦、横浜M2-3仙台」(22日、ニッパツ三ツ沢球技場)
横浜MのFW久保建英(17)が3-4-2-1の左シャドーに入り、先発で移籍初出場。一時は同点となるアシストを記録したが、チームを勝利に導くことはできなかった。試合後は「最初の(出場の)チャンスに勝ちに貢献できなかったことが悔しい」と表情を硬くした。
アシストを記録したのは0-1で迎えた前半40分。久保の右からのCKはクリアされたが、中央でFW仲川が拾い、右に少し引いた久保にパス。久保は左足で前線にふわりと浮かしたボールを送り、これが同じく新加入のDF畠中にピタリと合う。同点ボレーシュートが決まった。
「仲川選手からやさしいボールが来た。考える時間があった。あんまりよく見えなかったけど、前の方に2人フリーの選手が見えた。合えばと思って」。初アシストの瞬間を振り返った。
後半14分には、得点にはならなかったが、ペナルティーエリアわずかに外、中央の絶好の位置からのFKを任された。14本のCKも全てキッカーを務めた。ポステコグルー監督は「セットプレーもいいボールがあった」と高評価。「サッカー選手に必要なツールは持っている。ゲームに出ることで成長を早めると思う」と太鼓判を押した。
出場機会を求めて、移籍する道を選んだ。移籍会見では「勝利に貢献できる選手になる」「最後の部分(ゴール)で力になりたい」と2つのテーマを掲げた。この日の初陣はアシストという形でゴールへの決定的な仕事はしたが、勝利には届かなかった。「次のチャンスに備えたい。気持ちを切り替えてマリノスのために頑張りたい」。“和製メッシ”は前を向いた。