イニエスタ、初弾トーレスとの対戦喜ぶ 「チームを残留させることを望んでいる」
「天皇杯・4回戦、鳥栖3-0神戸」(22日、ベストアメニティスタジアム)
神戸MFアンドレス・イニエスタ(34)と鳥栖FWフェルナンドトーレス(34)の対決が実現した。鳥栖が2点をリードした後半11分にFイニエスタが途中出場すると、8分後にはトーレスが投入された。神戸FWルーカス・ポドルスキ(33)を含めると、W杯優勝経験者3人が日本のピッチに立つという豪華競演だった。
イニエスタは19日の湘南戦で痛めた左膝周辺に「違和感を覚えた」ためベンチスタートだったが、左インサイドハーフに入ると多彩なパスで戦況を一変させた。
イニエスタ以上に輝きを放ったのがトーレスだった。後半39分に右足で待望の来日初ゴール。「このスタジアムで最初のゴールを決められてうれしい」とはにかんだ。イニエスタも「一緒にプレーできて喜んでいる。日本でのキャリアがうまくいって、チームを残留させることを望んでいる」と祝福を送った。
2人はともに1984年生まれで10代から世代別代表に名を連ねてきた。2001年にはU-17W杯にそろって出場。スペイン代表では08、12年欧州選手権連覇、10年W杯優勝などタイトル獲得の喜びを分かち合ってきた。試合前に続き試合後もイニエスタがトーレスの下を訪れ旧交を温めた。