サッカーの０２年Ｗ杯日韓大会、０６年Ｗ杯ドイツ大会日本代表ＭＦで、Ｊリーグの磐田などで活躍した解説者の福西崇史氏（４１）＝デイリー評論家＝が現役に復帰することが２２日、決まった。東京都葛飾区を本拠地とする東京都社会人リーグ１部の南葛（なんかつ）ＳＣに所属する。２００９年１月に現役を引退した福西氏にとって、約１０年ぶりの選手復帰となる。　　　　

　ボランチとして、日本サッカーの一時代をけん引した福西氏が、１０年ぶりにピッチに戻ってくる。所属するのは東京都１部リーグの南葛ＳＣ。将来のＪリーグ入りを目指しているが、目の前の目標として、まずは関東リーグ昇格を目指していく。

　チームは人気サッカー漫画「キャプテン翼」が深くかかわっている。南葛ＳＣの名前は、キャプテン翼に登場するチームにちなんでつけられており、漫画の作者である高橋陽一氏が後援会の会長を務めている。

　復帰にあたっては、高橋氏からの熱烈なオファーがあったことが一因となった。高橋氏は自身のツイッターで「イニエスタ選手がヴィッセル神戸に加入したのと同じぐらい大きなことだと感じている」などと喜びをつづった。

　さらに、決断に至ったもう一つの理由として、将来的にＪリーグの監督を目指しており、選手としてもう一度プレーすることがプラスになると考えたという。

　福西氏は「自分はキャプテン翼にはなれないけど、選手をやりながら、ほかの選手に伝えられることもできるのでは、と考えた。厳しいとは思っているが、今できる限りのことはしようと思う」と意気込みを語った。これまで通り、解説などの仕事を続けながら、選手としてプレーしていく。