J1川崎のMF中村、酷暑の中での決勝ゴール「最後は気持ちのところ」
「明治安田生命J1、川崎1-0仙台」(25日、等々力陸上競技場)
ベテランの右足のひと振りが、熱帯夜を切り裂いた。MF中村憲剛(37)が奪った貴重な1点が、決勝ゴールとなった
後半10分だった。相手GKのキックを、左サイド中央でDF登里が頭で前線へ送る。これを仙台DF大岩がクリアミス。これがゴール前に残っていた中村への絶好の“パス”となった。GKと1対1。ゴール右上に冷静に決めた。
「本当だったらオフサイドのポジションにいたけど、相手がさわったのでルール上、オフサイドにならない。自分らしからぬ落ち着きで決められました」。中村は決勝ゴールを振り返った。
酷暑の中の8月5日からの5連戦は、4勝1分無敗。「5連戦の最後。天皇杯から中2日。総力戦だった。急にすごく暑くなってタフなゲームになった。我慢比べで、自分たちが決めて勝った。最後は気持ちのところ」と全員での勝利を強調した。