チーム最年少・MF堂安 世代交代へ決意 初のA代表「憧れの場所」

 「キリンチャレンジカップ、日本-チリ」(7日、札幌ドーム)

 サッカーW杯ロシア大会後の初戦で、森保一監督(50)の初陣となる国際親善試合チリ戦に臨む日本代表は4日、札幌市内で合宿2日目の練習を行い、代表初選出のMF堂安律(20)=フローニンゲン=らが合流し、23人全員がそろった。20年東京五輪世代の堂安は「自分たちでつかみにいきたい」と、世代交代へ強い決意をにじませた。

 今までとは異なる重みを感じた。日本代表の練習着に身を包んだ堂安は「小さい頃からの憧れの場所だった。世代別代表とは違う意味のある服を着させてもらった」と、かみしめるように話した。合流初日で別メニュー調整だったが、ランニングなどリラックスした表情で汗を流した。

 A代表初選出で20歳の東京五輪世代。98年生まれは19歳DF冨安と並んでチームで一番下の学年となるが、遠慮などみじんもない。「年齢は関係ないと僕は心の底から思っている。口だけじゃなくピッチの中で表現して『あいつ、すげーな』って思われるプレーをやりたい」と堂々と言ってのけた。

 自信には裏付けがある。17年夏にオランダ1部フローニンゲンに期限付き移籍。1年目に29試合9得点を挙げて完全移籍を勝ち取り、今季も開幕戦でゴールを決めた。

 順風満帆に見える海外でのキャリアだが「みんなが思っているほど簡単な一年間じゃなかった」と言う。数字にこだわる欧州と日本のサッカー観の違いに戸惑い、思い悩んだ。それらを乗り越え、たどり着いた日本代表。「自分を褒めてもいいのかな」と笑った。「ゴール前に走り込む回数が増えてきた」と成長を実感し「C・ロナウド(ユベントス)のようなワンタッチゴールを増やせれば」とさらなる進化を描く。

 長く代表を支えたMF長谷部、本田らが抜け、4年後のカタールW杯に向けて世代交代は加速する。「若い選手が結果を残さないと世代交代にならない。自然に流れを待つのではなく、自分たちからつかみにいきたい」。代表のピッチが待ち切れないように、若武者は言葉を結んだ。

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