「キリンチャレンジカップ、日本３－０コスタリカ」（１１日、パナソニックスタジアム吹田）

　新生ジャパンが、２０２２年カタールＷ杯へ輝く一歩を踏み出した。サッカー日本代表がコスタリカ代表に３－０で快勝。Ｗ杯ロシア大会後に就任した森保一監督（５０）の初陣を華々しく飾った。Ｗ杯ベスト１６の主力を招集せず、若手選手を中心に臨んだチームを、背番号１０を背負う２４歳の中島翔哉（ポルティモネンセ）が力強くけん引。前半に先制し、後半には２３歳の南野拓実（ザルツブルク）、２５歳の伊東純也（柏）がともに代表初ゴールを決めた。

　ひときわ大きな拍手を背に受けて、ピッチを後にした。後半３０分、２得点に絡んだＭＦ中島が交代。「すごく楽しかったです。チームメートも助けてくれて、本当に楽しんだ試合でした」と笑顔で振り返った。

　オウンゴールで挙げた先制点は前半１６分の中島の右ＣＫから生まれた。圧巻は２点目。敵陣中央左でボールを受け上がったＭＦ遠藤へスルーパス。「シュートも打てたし、クロスもいけましたけど、いい動きをしてくれたので」と明かした。

　日本代表３試合目。初めてつけた背番号「１０」を「サッカーでは特別な番号」と言う。ふさわしいプレーだった。左サイドからドリブルで仕掛け、ラストパスを配球。シュートも３本放つ。攻撃面に彩りをつけた。

　「サッカーはゴールを目指すスポーツ。積極的に狙っていった。それを求められて試合に出ていると思うので」。Ｗ杯ロシア大会は最後に落選。「このチームはまた別のチームなので」と前を向く新１０番が、大きな１歩を踏み出した。