神戸 吉田孝行監督を事実上の解任 林健太郎氏が暫定的に指揮
J1神戸は17日、吉田孝行監督(41)、ゲルト・エンゲルス・ヘッドコーチ(61)、内山俊彦アシスタントコーチ(39)、公文栄次通訳兼アシスタントコーチ(41)を配置転換し、スタッフとしてチーム強化に務め、アシスタントコーチを務める林健太郎氏(46)が暫定監督、アカデミースタッフのマルコス・ビベス・コーチ(43)がヘッドコーチに就任すると発表した。
吉田監督は事実上の解任で、神戸のシーズン途中での監督交代は2年連続となる。新たなチームスタッフ体制については、この日午後に行われる会見で発表される。
元日本代表の林氏はV川崎(現東京V)などでプレーし、09年に現役を引退。14年にJリーグや日本代表で監督を務めるために必要なS級ライセンスを取得し、今年から神戸の強化部スタッフに入り、4月にアシスタントコーチに就任していた。
吉田監督は17年8月にネルシーニョ監督の解任に伴い、ヘッドコーチから昇格。リーグ戦を4勝3分け3敗と勝ち越し、天皇杯では4強に進出した。引き続き指揮を執った今季は第26節を終えて10勝6分け10敗で8位に沈んでいる。今夏に元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)が加入したものの、チームに浮上の兆しは見られず、15日のG大阪戦(ノエスタ)で逆転負けを喫しリーグ戦3連敗。残り8試合で3位FC東京と勝ち点6差となり、クラブが今季の目標に掲げたアジア・チャンピオンズリーグ出場が厳しい状況となっていた。
吉田監督は「ヴィッセル神戸に関わる全ての皆さま、日頃よりご支援、ご声援いただき誠にありがとうございます。今シーズンはACL出場を目標に戦っております。私の力不足で満足のいく結果を出すことができず、クラブの成長をお見せすることができず、悔しい思いで一杯です。私はヴィッセル神戸が大好きで、現役時代からこのクラブでタイトルを獲ることが夢でした。現役引退後も全力で向き合ってきました。このクラブはまだまだ成長して、目標を達成できるクラブだと思います。このクラブへの愛情は尽きることはありません。今後ともご声援のほど、宜しくお願いします」とクラブを通じてコメントした。