鹿島初4強!2戦合計5-0、悲願のアジア王者へ快進撃
「アジアCL・準々決勝第2戦、天津権健0-3鹿島」(18日、マカオ)
ホームアンドアウェー方式の準々決勝第2戦がマカオで行われ、ホームの第1戦で2-0と先勝したJ1鹿島は3-0で天津権健(中国)を下し、2試合合計5-0で初の4強入りを決めた。鹿島は日本勢で唯一の勝ち残り。10月の準決勝に進めば、水原-全北(ともに韓国)の勝者と顔を合わせる。鹿島によると天津で国際会議が開かれた影響で、試合会場がマカオに変更された。
勝負は開始13分で決まった。大岩監督が「慎重かつ、アグレッシブにゲームに入ることに注力する」と緊張感を漂わせていた立ち上がり。第1戦で先勝した鹿島は最初の好機を生かしてあっさり大勢を決め、悠々と初の4強入りを果たした。
相手の必死の攻めを切り抜け、迎えた右CK。遠藤が左足で曲げた絶妙なボールを、中央のセルジーニョが頭でたたき込む。ブラジル人FWを中心に、ピッチで歓喜の輪ができた。
このCKを獲得した場面には攻守の切り替えを強調する練習の成果が表れていた。守勢の中で左MFの安部が鋭く詰めて奪い、すぐさまマークの緩い右へ展開した。「守るときにも、どう攻めるか常に考えている」と話す安部が、いい守備からリズムを生み出した。
台風の影響で旅程を変更するドタバタの影響を感じさせず、先制した後も安部らのゴールで畳み掛け、遠藤は「勝つためにみんなが走り続けた結果」と胸を張った。国内主要タイトル19冠を誇る強豪が、悲願のアジア王者へまた一歩近づいた。