川崎勝って首位広島へ勝ち点4差 小林が魂の一撃 名古屋の勢い断ち切った!
「明治安田生命J1、川崎3-1名古屋」(22日、等々力陸上競技場)
逆転優勝を狙う前年覇者で2位の川崎が名古屋を3-1で下し、勝ち点を52とした。首位広島はFC東京と1-1で引き分け、勝ち点56。前節16位の鳥栖と17位の柏は1-1で引き分けた。横浜Mは磐田に2-1で白星。最下位の長崎は仙台を破った。
首位の背中を捕らえつつある。1点リードで迎えた後半18分、主将の執念が成就する。DF車屋の左クロスに、FW小林が体を投げ出す。「触れば入ると思った」。混戦からこぼれたボールは、ゴールへと転がった。
魂の一撃だった。試合前のミーティングから体調不良を感じていたというストライカーは「脱水症状みたいな感じというか、ずっと下半身だけ力が入らなかった」。後半27分には「チームに迷惑がかかる」と自ら交代を要求。それでも両チーム最多の7本のシュートを放った。「こういう経験は初めてだけど、ケガではない。しっかり寝れば回復すると思う」と気丈に話した。
逆転優勝に向けて視界が広がる。首位の広島との勝ち点差は4まで縮まり、台風で延期となっていた26日の湘南戦次第では、同1差と肉薄する。29日の長崎戦を含め、タイトな3連戦だが「オレらは勝ち点3を積み上げていくだけ」と大黒柱のMF中村。逆転Vに向け、前年覇者が突き進む。