モドリッチがFIFA最優秀選手賞!ロナウド&メッシの牙城崩した「誇らしい」
国際サッカー連盟(FIFA)の2017~18年シーズンの表彰式が24日、ロンドンで行われ、男子最優秀選手にクロアチア代表の主将でレアル・マドリード(スペイン)のMFルカ・モドリッチ(33)=レアル・マドリード=が初受賞した。女子最優秀選手はブラジル代表のFWマルタ(32)が6度目の受賞。男子最優秀監督はフランス代表をW杯優勝に導いたデシャン監督、女子最優秀監督はリヨン(フランス)を女子欧州CL3連覇へ導いたペドロ監督。最終候補3人に入っていた日本の高倉麻子監督(50)は選ばれなかった。
2008年から最優秀選手賞を独占してきたロナウドとメッシの牙城がついに崩れた。圧倒的な個人技を誇る両選手を差し置いて、初めて栄誉を手にしたモドリッチは「彼ら2人だけでなく、世界中に素晴らしい選手はたくさんいる。その中で受賞できて誇らしい」と控えめな言葉で喜んだ。
スピードとパワーが重視される時代でも172センチ、66キロという細身の体で堂々と攻撃のタクトを振る。抜群の得点力で一時代を築いた2人と比べて派手さはないが、技術を必要以上に誇示することなく効果的なプレーをするのが真骨頂。自ら「33歳になっても毎年成長している」と実感する。
各代表主将の投票ではメッシが1位、レアル・マドリードで6年間チームメートだったロナウドも2位に入れた。既にスーパースターとしての地位を確立した両者も、進化を続ける同世代のMFに一目置いている。
個よりもチームを優先するプレースタイルが、結果的に個人賞につながった。主役の座をつかみ取り「努力が報われて、夢がかなった」とようやくスポットライトを浴びた。