神戸リージョ監督「ウルグアイ人のように噛みついてでもやらせるな」も悪夢5失点

鹿島に大敗し厳しい表情を見せるリージョ新監督(撮影・山口登)
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 「明治安田生命J1、神戸0-5鹿島」(29日、ノエビアスタジアム神戸)

 神戸が大量5失点で、ネルシーニョ監督時代の15年以来3年ぶりのリーグ戦5連敗を喫した。アシスタントコーチとして登録されてベンチ入りしたフアンマヌエル・リージョ新監督(52)の“初采配”となったが、前節浦和戦(23日)で4失点した守備を立て直せず、攻撃でも2試合連続無得点となった。

 布陣を3バックから4バックに戻して臨んだが、前半30分に先制を許すと10分後のCKでも失点。リージョ監督は「マークについている選手にはウルグアイ人のように噛みついてでも(プレーを)やらせるな」と、FWスアレス(バルセロナ)を想起させるような激しい指示を飛ばしたというが、ニアに走り込んだMF安部を簡単にフリーにしてしまい、DF西のゴールに繋げられた。

 後半11分にはGK金承奎が自陣ペナルティーエリア外でFW鈴木にボールを奪われる個人的なミスもあり、次々と失点を重ねた。MF三田は「簡単に失点したり、一対一で負けているようでは試合に勝てない」と嘆き、主将のFWポドルスキは「言い訳は何もできない。キャプテンとして、こういう負け方をして申し訳ない気持ち」と侘びた。

 10位まで順位を落とし、残り6試合で降格圏内まで勝ち点6差と降格の2文字も現実味を帯びてきた。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得を掲げた今季だが、三田は「この状態でACLを目指すとか言ってる場合じゃない。まずはどんな形でも1勝、勝ち点3が欲しい」と危機感をあらわにした。

 リージョ氏が監督として登録されるのは次節長崎戦(10月6日)以降となる。2試合で無得点9失点、直近5試合で2得点16失点と崩壊が止まらないチームの立て直しへ、その手腕が注目される。

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