浦和3連勝で暫定6位浮上 エース興梠2発「ACL圏内はいけるチャンスがある」
「明治安田生命J1、浦和3-2柏」(30日、埼玉スタジアム)
2連勝中の浦和は、ホームで柏と対戦して3-2と勝利した。前半35分、柏のケニア代表FWオルンガに先制点を許したが、そこから2得点。その後、一時は同点とされたが、後半36分にFW興梠慎三がこの日2得点目を決めて勝ち越し。3連勝で暫定6位に浮上した。敗れた柏は、自動降格圏となる17位に後退した。
エースの存在感が光った。まずは1-1で迎えた前半41分。ボールを回す柏の最終ラインに、FW興梠が鋭いプレス。クリアボールをブロックすると、FW武藤の縦パスで相手DFラインの裏へと抜け出す。「GKを見たら前に出ていたので。冷静にループシュートという選択をできた」。左足でふわりと浮かせる技あり弾を見せた。
さらに、2-2の後半36分には武藤のクロスを右足で押し込み決勝点。その10分前、不発に終わったオーバーヘッドシュートを放った際に「首を痛めてしまって」と後半40分に途中交代となったが、勝負どころで決定力の高さを見せた。
試合後のヒーローインタビューでは「個人的にはなかなかゴールを取れていなかったので良かった」と話したが、リーグ8戦ぶりの得点を記録した前節の神戸戦に続いての2戦連発。今季4度目となる1試合2得点で、J1の得点ランク4位タイとなるシーズン13得点目を決めた。
3連勝で、暫定ながら6位に浮上。来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権が得られる3位以内まで、勝ち点差を4と詰めた。「優勝するのは厳しいかもしれないが、ACL圏内はいけるチャンスがあると思うので、1戦1戦、そこを目指してやっていきたい」と興梠。残り6試合、高みを目指して突っ走る。