鹿島、0-2から逆転勝利! 内田が後半ロスタイムに劇的決勝弾
「アジア・チャンピオンズリーグ・準決勝、鹿島3-2水原三星」(3日、カシマサッカースタジアム)
準決勝第1戦が行われ、初めて4強入りしたJ1鹿島がホームで水原(韓国)に3-2で逆転勝ちした。前半早々に2失点も、同21分にオウンゴールで1点差に迫り、後半39分にMFセルジーニョ(23)が同点弾、同ロスタイムにDF内田篤人(30)が決勝ゴールをたたき込んだ。第2戦は24日に水原で開催される。
劇的すぎる幕切れだった。ラストチャンスは後半ロスタイム。FKのこぼれ球を狙ったDF内田のシュートは相手DFに当たって再度内田の前に転がる。狙い澄ました2本目の矢は、決勝弾となって突き刺さった。
「みんな最後はゴールをと思っていた。そこがたまたま僕のゴールだっただけ。こぼれてきて普通に打ったら入らない。ちょっとアウトにかけてね」。内田は冷静に、得点シーンを解説した。
開始100秒、右CKを相手がニアサイドで触り、内田の左肩に当たって入るオウンゴールで1失点。さらに前半6分には2点目を献上していた。後半前の円陣で「次につなげるには引き分けか勝ちにもっていかないといけない」と鼓舞する姿があった。
「スイッチが入った」と内田が転機に挙げたのは前半44分のシーン。GK権純泰と相手FWが激しく接触。権純泰が頭突きを見舞い警告を受けたシーン。「あれで、やんなきゃなと。ああやってスイッチ入れないと、ギアを上げないといけない」と振り返った。
「2-0は普通負け。でもその中で負けない。勝ち癖がついてくるのはよかった」。地獄からの生還を果たしたような1勝。「次につながっただけだから。関係ない」。悲願のACL戴冠を見据えた。