J1札幌、オフサイド判定に泣く チャナティップのシュートをジェイがまたぎ“関与”
「明治安田生命J1、横浜M2-1札幌」(5日、日産スタジアム)
横浜Mが逆転勝利で今季初の3連勝を飾った。前半21分、右サイドから中央に切り返した札幌FWジェイに左足で先制弾を許したが、同24分にFW仲川輝人が同点弾。さらに同42分にはFWウーゴ・ビエイラが逆転のゴールを決めた。勝利した横浜Mは暫定ながら9位に浮上した。
試合後、ぶ然とした表情だったのは札幌のペトロビッチ監督だった。立ち上がりから両チームともに積極的に攻撃を仕掛けた展開となり、札幌は前半21分に先制。だが指揮官のモヤモヤは、その前の前半16分のプレーにあった。左サイドからのMF菅の折り返しを、MFチャナティップがダイレクトでシュート。グラウンダーの一撃は、ゴール右隅に吸い込まれたが、横浜MのGK飯倉の前でシュートコース上かつ、オフサイドポジションにいたジェイが、ボールをまたいだことで、プレーに関与したと判断され、オフサイドと判定された。
ペトロビッチ監督は試合後の会見で「日本では、こういったことをこの場で話すのはタブーとされるが…」と前置きした上で「前半にあったシーンは残念だった」。具体的なシーンへの言及や、審判を名指しで批判することはなかったが、結果的には1点差で敗北。勝負を分けた判定に対して納得がいかない様子だった。
札幌は試合前の段階で4位につけており、勝てば鹿島を抜いて、来季のACL出場権が獲得できる3位以内に入れるチャンスがあった。累積警告による出場停止選手も多く、3トップの横浜Mに対し、今季初の4バックの布陣を採用するなど対策を立ててきただけに「この負けは痛い敗戦となった。われわれは負けに値しないと思う」と語っていた。