堂安が代表初ゴール「一生思い出に残る」ロシアW杯組と競演…力強さ&速さで存在感
「キリンチャレンジカップ、日本4-3ウルグアイ」(16日、埼玉スタジアム)
日本が南米の強豪ウルグアイを振り切った。12日・パナマ戦からスタメンを9人に入れ替えた中、MF堂安律(20)=フローニンゲン=が2-2の後半14分、待望の代表初ゴールを決めた。FW大迫勇也(28)=ブレーメン=も前半36分、W杯ロシア大会の1次リーグ・コロンビア戦以来の代表ゴールを挙げた。日本はこれでウルグアイに2勝1分け4敗。11月に親善試合を2試合戦い、来年1月開幕のアジアカップに備える。
完璧な代表初ゴールだった。堂安は敵陣高い位置で相手の縦パスをカット。DF酒井にパスを渡すと、ペナルティーエリア内でリターンパスを受け取った。立ちはだかった世界的DFゴディンは一瞬のスピードでかわす。そして、得意の左足で冷静に決めた。
2-2で迎えた後半14分。勝利を導いた勝ち越しゴール。「埼玉スタジアムでウルグアイという相手に大事な得点を取れて、一生思い出に残るゴールだと思います」
あらゆる面で高いレベルをピッチに刻んだ。自身のゴールを含む3点にからんだ得点感覚。屈強な相手DFに当たられても倒れない力強さ。そして一瞬で抜き去るスピード。17年1月から走りの面を指導する杉本龍勇氏は「少しずつ器用になってきている。あと1年くらい我慢すると劇的に変わってくる」とさらなる飛躍を口にする。
所属のフローニンゲンでは司令塔としてあらゆる面を任される。このチームでは中島、南野が同様の役割を果たす。「走るだけで点が取れるっていう感覚が正直ある。自分がなにもしなくてもいいパスが来れば点が取れる感覚が今はある。ボールを持たなくても楽しい感覚が今はあります」と胸を張る。
堂安の挑戦はまだ始まったばかり。「これから日本が成長していくのも僕たち次第だと思う。勝って世代交代があるなかで、自分たちがというのを国民の皆さんに示せたと思います」。責任感をにじませる20歳のアタッカーが、新たな一歩を踏み出した。