イニエスタは、心から神戸での生活を満喫している様子だった。テレビカメラ１０台、集結した２９社８０人の報道陣からは、ピッチ内にとどまらず、プライベートに関する質問も矢継ぎ早に飛んだ。

　来日して３カ月。神戸のお気に入りの場所を問われると「いくつか、お気に入りのレストランを見つけた。散歩で三宮とか、自分の名前がある花時計のところも通った。神戸は素晴らしい街」と“神戸愛”を強調した。

　さらに質問者に対し「おすすめの場所があれば教えてほしい」とリクエストも。何度も周囲に対する感謝の言葉を口にし「神戸での生活、日本の文化に日々、適応している。家族として居心地良く生活している」と口元を緩めた。

　予定時間を延長して質問を受け付ける一幕もあった。日本代表については「よく走って俊敏な選手がそろっている。日本のサッカーは伸びていく。その道中にある」と賛辞。一方、１１位に低迷しているチームについては「必ず浮き沈みはあるので状況を打開することが大事」と、足元を見つめることも忘れなかった。