サッカーのスペイン１部バルセロナは１６日、来年の夏に予定しているプレシーズンツアーで日本と中国を訪れると発表した。試合日程など詳細は未定。また、１７日に神戸市内で報道各社の合同取材に応じたＪ１神戸の元スペイン代表ＭＦアンドレス・イニエスタ（３４）は、古巣との対戦の可能性について「実現したらとても素晴らしい時間になる」と心待ちにした。

　イニエスタＶＳバルサの夢対決が実現するかもしれない。バルセロナは公式ツイッターの日本語版で「２０１９年のサマーツアーで日本と中国の訪問を決定。アジアへ、会いに行くよ！」と発表。バルセロナの来日は３度目の世界一に輝いた１５年１２月のクラブＷ杯以来約３年半ぶりとなる。試合日程など詳細は未定だが、今夏の米国遠征では７月１６日から８月４日の間に３試合を行っており、日本でも１試合か２試合が行われる可能性がある。

　バルセロナは欧州チャンピオンズリーグ優勝５回を誇り、アルゼンチン代表ＦＷメッシらを擁する世界的名門。神戸の親会社である、日本のインターネット通販大手の楽天と１７年から４年総額２億２０００万ユーロ（約２８５億円）のスポンサー契約を結んでおり、神戸との対戦実現に期待も集まる。神戸の関係者は「現時点では何も聞いていない」としたが、イニエスタは「本当に実現したら、とても素晴らしい時間になる。日本のファンの方々のためにも、バルセロナという素晴らしい選手のいるチームが来るのはまたとないチャンス」と心待ちにした。

　今夏のイニエスタ加入後、神戸のホームゲーム入場券は７試合連続完売と熱狂は続いている。イニエスタは４月にバルセロナ退団を発表した記者会見で「バルサとは対戦したくないので欧州ではプレーしない」と涙ながらに語っていたが、古巣との対戦が実現すれば、港町はさらに熱く燃えることになる。