J1鹿島のDF小田逸稀が初ゴール 決勝弾に「暴れたいくらいの気持ちだった」
「明治安田生命J1、鹿島1-0C大阪」(31日、カシマサッカースタジアム)
鹿島DF小田逸稀(20)がプロ初ゴールを上げた。後半7分、MF永木の左CKを頭で合わせて決勝点。顔を紅潮させて喜んだその瞬間を「暴れたいくらいの気持ちだった」と振り返った。
中2日でアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦のペルセポリス戦(カシマ)を控えているため、24日のACL準決勝水原三星戦(韓国・水原)からDF昌子、GK権純泰を除く先発9人を入れ替えた。小田とともに、FW山口は22歳、MF久保田、DF町田は21歳、MF田中は20歳と先発に20代前半がずらりと並んだ。
「オレらでやってやるぞ、若手同士で言っていた。いつも(試合に出られず)悔しい思いをしてきた。それが出せたと思います」と小田は明かす。
層の厚い鹿島。レベルの高いチーム内競争の末に控えに甘んじてきた。「紅白戦の方が難しいし厳しい。1対1でボールは取れないし、抜けない」と言う。
小田自身、得意だったヘディングはプロ入り後、壁に当たり「挫折していました」と明かす。FW鈴木らとトップ選手と競ることで徐々に自信を取り戻した。「相手より高く飛んで滞空時間を長くする」。身長173センチがつかんだ極意。この日のヘディング弾で示した。