初招集の山中、金髪よりプレーで目立つゾ DFながら攻撃力も「狙っていく」
国際親善試合ベネズエラ戦(16日、大分)、キルギス戦(20日、豊田)に臨むサッカー日本代表は12日、大分市内で合宿を開始し、雨の中でランニングなど軽めの調整を行った。代表初選出のDF山中亮輔(25)=横浜M=は「チャンスをものにしたい」と、DF長友佑都(32)=ガラタサライ=不在の左サイドバック(SB)の定位置取りへ意気込んだ。この日の練習には16人が参加。MF南野拓実(23)=ザルツブルク=らは13日から合流予定で23人全員がそろう。
派手な金髪がひときわ目を引いた。日本代表として初練習を終えた山中は「緊張しました。怖い人がいないみたいなのでよかった」と初々しく笑った。
肺気胸のためメンバー外となったDF長友に代わって呼ばれた。だが、代役のままでは終われない。DF吉田は「ポジションを奪うぐらいの気持ちでやってくれないといけない。ディスアドバンテージをアドバンテージにできる選手が上に残っていく」とげきを飛ばし、山中も「僕にとってチャンス。ものにできるようアピールして試合で使ってもらいたい」と意気込んだ。
DFながら今季は自己最多4得点を挙げており攻撃力は折り紙付き。「ストロングとしているのでチャンスがあれば狙っていきたい」と話すように直接FKなどセットプレーのキッカーとしても期待が懸かる。DF登録の選手が国際Aマッチ初出場初得点を決めれば、Jリーグ発足以降では初となる。
負傷でリオ五輪を棒に振ったレフティーは「ついにここまで来たなと思いながらやっている」とかみしめるように話した。ようやくたどり着いた場所で、金髪以上のインパクトを残す。