「キリンチャレンジカップ、日本－ベネズエラ」（１６日、大分銀行ドーム）

　“半端ない”ゴールを再び決める－。国際親善試合ベネズエラ戦（１６日、大分）に臨むサッカー日本代表は１５日、試合会場の大分銀行ドームで冒頭１５分間を除く非公開で最終調整を行い、１トップで先発出場が濃厚なＦＷ大迫勇也（２８）＝ブレーメン＝は「ピッチの中で見せるものが全て」と意気込んだ。

　口数こそ少ないが、やるべき事は心得ている。今合宿で初めて報道陣に口を開いた大迫は「ピッチの中で見せるものが全て。それを見て判断してもらえれば」と静かに語った。

　１トップで先発出場することが濃厚。日本の最前線で中島、南野、堂安といった若きアタッカーの特長を引き出しけん引する。国際Ａマッチで得点を決めれば７戦無敗（５勝２分け）と不敗神話は継続中。大分で開催された日本代表戦も６戦無敗（４勝２分け）と大迫がゴールネットを揺らせば記録はさらに伸びる可能性が高い。

　今夏のＷ杯コロンビア戦で決勝点を決め、列島を駆け巡った「（大迫）半端ないって」が新語・流行語大賞にノミネートされた。「僕が発信している言葉じゃないので」と苦笑いしたが、「サッカーに興味がない人たちもサッカーの話題に触れられる。すごくうれしいこと」とも語った。

　「自分にうまくプレッシャーをかけながら臨みたい」。寡黙なストライカーは１０月のウルグアイ戦に続く２試合連続ゴールで再び日本を熱狂させる。