酒井、初弾のちPK献上 史上3番目に遅い49試合目で決めるも…反省

 「キリンチャレンジカップ、日本1-1ベネズエラ」(16日、大分銀行ドーム)

 日本は1-1でベネズエラと引き分け、就任から3連勝中だった森保一監督(50)は史上初となる初陣からの4連勝はならなかった。DF酒井宏樹(28)=マルセイユ=が前半39分に代表初ゴールを決めて先制も、後半に酒井のファウルでPKを与えて追い付かれた。勝ち切れなかったが、スタジアム周辺の渋滞のために会場入りが1時間近くも遅れるアクシデントに見舞われながらも奮闘した選手たちに、指揮官は及第点を与えた。20日には年内の代表最後となる一戦で、キルギスと対戦する。

 歓喜と落胆が入り交じった。DF酒井が待望の国際Aマッチ初ゴールを決めた。前半39分、右サイドからMF中島が蹴ったFKに背番号19は大外のファーサイドで待ち構え丁寧に右足を合わせた。

 「翔哉のボールが素晴らしかった。練習からあそこに蹴ってくれるように言っていてピンポイントで来た。翔哉を褒めてください」

 12年5月の親善試合アゼルバイジャン戦で代表デビューを飾ってから6年半、代表史上3番目に遅い記録となる通算49試合目の代表1号が、日本に貴重な先制点をもたらした。

 一度は喜びに浸ったが終盤に落とし穴が待ち受けていた。後半36分にペナルティーエリアで相手を倒してPKを献上し、同点に追い付かれた。高めに取ったポジショニングが裏目に出たと振り返り、「冷静にならないといけない時間帯に冷静さを欠いた。DFの一人なので失点をしないのが一番の仕事。そういう意味では今日は完璧とはいかなかった」と反省が口を突いた。

 交通渋滞でチームの会場入りが遅れ、ウオーミングアップの時間が削られた。「前半は(体力的に)きつかった」と準備不足の影響を認めたが「向こうも同じ状況。それでも勝つチームにならないと」。DF吉田の88試合に次ぐチーム2番目のキャリアを誇る28歳は勝利を追い求め、前を向いた。

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