原口元気 レギュラー奪回へ闘志燃やす「もはや追っている立場」
「キリンチャレンジカップ、日本-キルギス」(20日、豊田スタジアム)
サッカー日本代表は1-1で引き分けたベネズエラ戦(大分)から一夜明けた17日、愛知県豊田市に移動し軽めの調整を行った。2試合連続で途中出場だったMF原口元気(27)=ハノーバー=は定位置奪回へ闘志を燃やした。DF冨安健洋(20)=シントトロイデン=は右膝打撲のため練習に参加しなかった。
ほとばしる思いが自然とあふれ出た。原口は「スタートで使ってもらえない悔しさはもちろんある」と、途中出場だったベネズエラ戦を振り返った。森保監督就任後、先発出場はパナマ戦一度だけ。直近2試合連続で途中出場に甘んじている。
今夏のロシアW杯では右MFを定位置として3試合に先発出場したが、現体制ではMF中島の控えとなっており「もはや僕が追っている立場」と自身の立ち位置を説明した。
キルギス戦はアジア杯(来年1月、UAE)前最後の一戦。原口にとって定位置奪回へアピールの場となるが、こだわるのはチームの勝利でもある。「一つの試合として勝たなきゃいけない。引き分けにされるのは良くない」と、先制しながら追い付かれたベネズエラ戦を悔やんだ。
脳裏をよぎるのは悪夢の逆転負けを喫したW杯ベルギー戦だ。「日本代表として経験してきたものもある。あれを良しとして、また4年後に惜しかったで終わらせては意味がない」。たまった熱を、豊田のピッチにぶつける。