“遅刻魔”デンベレ、値千金の同点弾!驚異の決定力でバルサの首位陥落危機を救う
「スペイン1部リーグ、アトレチコ・マドリード1-1バルセロナ」(24日、マドリード)
練習への遅刻により前節からこれまで2週間にあたってピッチ外で話題を振りまいてきたバルセロナのFWウスマン・デンベレがチームの首位陥落の危機を救った。
80分に途中出場したフランス代表FWは1-0とホームのアトレチコにリードを許していた90分、FWメッシからのパスを受け右サイドからペナルティエリア内へ侵入。右足でボールコントロールすると持ち替えた左足を振り抜き、間合いを詰めていたGKオブラクの股間を抜いてゴールネットを揺らした。スコアが動かなければアトレチコがバルセロナを追い抜いていたため首位の座を守る値千金の同点弾になった。
スペイン紙、エル・ムンド・デポルティボによると、デンベレは今季これまで7得点だが、スペインスーパーカップのセビリア戦をはじめとして、そのうち4点は決勝点。今回の同点弾を含めれば計5回にわたりチームが喉から手が出るほどゴールが必要な場面で決定力を発揮していることになる。
エルネスト・バルベルデ監督は試合後デンベレについて「彼は偉大な選手でパーソナリティーがある。さらに試合を決めるクールさもある。良い面をたくさん持っていて、その中の1つが決定力。彼がそのベストを尽くすのを我々は期待していて、そうなるように手助けしなければならない」とコメントした。
11月初めにはチームの集合に遅刻。クラブ関係者がデンベレに電話連絡するもつながらず、ようやく1時間半後に連絡がつくというチーム規律を破る問題行動が起こした。当時はクラブが「胃腸炎による練習不参加」という理由をひねり出して事態の表面化を避けとしたという。
前節ベティス戦のベンチ外措置はその罰則だったという見方が一般的だが、その2週間後に“問題児”はチームにお釣りがくるほどの恩恵をもたらした。