２０１４年サッカーＷ杯ブラジル大会で日本代表とコートジボワール代表として対戦し、今月２１日に現役引退を表明したディディエ・ドログバ氏が２６日、都内での「横浜ゴム・チェルシーＦＣ　ファンイベント」に出演した。トークセッションでは、チェルシー時代に同僚だった元スペイン代表のフェルナンドトーレス（鳥栖）についても語った。

　１１年－１２年の欧州ＣＬ優勝に導くなど、チェルシーを長年支えた“レジェンド選手”として、また横浜ゴムのグローバルアンバサダーとして今回は来日した。日本が気に入った様子で「初めての来日ですけど、最後じゃないですよ」と笑顔。イベント会場に駆けつけた１０００人のファンには「長年チェルシーを応援してくれてありがたいですし、あらゆるシーズンのジャージーを持ってきてくれて本当にうれしいです」と手を振ったり、サムアップをして感謝していた。

　日本では、１１年から１４年までチェルシーに在籍した元スペイン代表・フェルナンドトーレスが鳥栖でプレーしている。「つい数日前、非常に大事なゴールを決めていますよね。値千金の決勝ゴールを決めた」と２４日に行われた横浜Ｍとのリーグ戦での決勝ゴールに言及したドログバ氏。「素晴らしいストライカーは大事なゲームで結果を出す。人としても素晴らしい人でもっと長くチェルシーにいてもらえるとよかったけど、サッカーっていうのはなかなかそうもいかない」と懐かしんだ。

　チェルシーはこの日、来年夏に来日し、日本のクラブと試合をすることを発表している。１２年のクラブＷ杯以来の日本ツアーに、「（日本のファンにとって）すごく大きなチャンスになると思いますし、クラブにとってもこうして選手が来て、他国のファンと交流することができるのは素晴らしいことだと思います」と喜んだ。その上で、「戻ったらチームのみんなに日本は最高のところだ、すごく楽しめるよと伝えたいと思います」と終始、にこやかだった。