磐田残酷プレーオフ 最後は得失点差…まさに天国と地獄 ロスタイムに痛恨OG
「明治安田生命J1、川崎2-1磐田」(1日、等々力陸上競技場)
試合終了直前に、奈落の底へと突き落とされた。まさかの結末だ。磐田の選手たちが頭を抱え、膝を落とし、崩れ落ちた。川崎・家長の左クロスがDF大井の伸ばした足に当たり、オウンゴール。J2とのプレーオフに回る16位への転落が決まった瞬間だった。
試合終了後、名波浩監督(46)は「残酷な結果を受け止めるのに必死。セットプレーからの失点はゲームをこわすと、口が酸っぱくなるほど言ったのに、やられた」と沈痛な面持ちだ。
引き分け以上でJ1残留が決まる13位で迎えた最終戦。後半33分にはFW大久保が古巣相手に先制点を決めた。ところが、後半38分に警戒していたCKから失点すると、一方的に押し込まれた。そして最後の最後に悲劇が待ち構えていた。
救いは、これで終幕ではないこと。名波監督は「昨年までは下位の3チームがJ2に自動降格していたが、ことしのレギュレーション(規則)に救われた」と語った。
先制点の大久保は「プレーオフは今まで、積み上げてきたものをぶつけるしかない」と意気込み、司令塔のMF中村も「ホーム開催だし、ジュビロの意地をみせないといけない。しっかりと気持ちを切り替えて、戦いたい」と前を向いた。