仙台が東北対決制して初の決勝進出“天皇杯男”ジャーメインが1ゴール2アシスト!
「天皇杯・準決勝、仙台3-2山形」(5日、ユアテックスタジアム仙台)
準決勝2試合が行われ、7度目の優勝を目指す浦和が3大会ぶり、仙台が初の決勝進出を決めた。浦和は前半27分にDFマウリシオ(26)が挙げた先制点を守り切り、1-0で鹿島に勝利。仙台はFWジャーメイン良(23)が先制ゴールを決めるなど攻撃をけん引し、3-2で山形を下した。決勝は9日に埼玉スタジアムで行われる。
天皇杯男が、仙台を決勝に導いた。前半14分、FWジャーメインが、MF中野の左からのクロスを、完璧な左ボレーで合わせた。天皇杯3戦連続ゴールとなる先制弾。同18、36分にはアシストも記録。全得点に絡む活躍を見せた。
「ゴール前で仕事をするのがFW。そういう意味ではうれしい」。米国人の父と日本人の母を持つ神奈川県生まれの23歳。流通経大所属の昨夏から特別指定選手として仙台でプレーし、今季から仙台入り。1日の神戸戦でもゴールを決めるなど、絶好調持続中だ。
その理由を渡辺監督は「足回りの技術的な部分が飛躍的にここ数カ月で改善された」と解説する。連日居残りで個人技術やポストプレーの習得に取り組んできた成果が大舞台で発揮されている。ジャーメインも「練習でやったことができている。ボールを収めることに、多少手応えはある」と言う。
決勝は完全アウェーの埼玉での浦和戦。「全力でやって、結果を出したい」。初制覇へ。絶好調天皇杯男の前に、怖いものはない。