鹿島が逆転勝ちで4強入り 19日にレアルと激突 大岩監督、2年前の「リベンジを」
「クラブW杯・準々決勝、鹿島3-2グアダラハラ」(15日、アルアイン)
アジア王者のJ1鹿島が、北中米カリブ海代表のグアダラハラ(メキシコ)に後半3点を奪って逆転勝ち。19日に行われる準決勝で3連覇を狙う欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)と対戦する。
試合開始早々にゴールを許すなど、前半は防戦一方の鹿島だったが、後半開始から今季Jリーグの「ベストヤングプレーヤー賞」に輝いた19歳のFW安部を投入。これで攻撃のリズムをつかむと、後半4分。スルーパスに反応したMF土居が左サイドを駆け上がり、中央に折り返すと、長い距離を走ってきたMF永木がゴール右隅に突き刺した。
後半24分、ペナルティエリア内で切り返そうとしたMF土居が相手に倒されて、PKを獲得。これをMFセルジーニョが冷静にゴール左スミに蹴り込み勝ち越し点を挙げた。
さらに後半39分。安部が左サイドをドリブルで駆け上がると、安西とのパス交換から、最後はペナルティエリア左で右足を振り抜き、美しい弧を描いてゴール右へ突き刺した。
前半の劣勢がうそのような後半の大逆転劇に大岩監督は「最初の失点で少しプランは崩れかけたが、後半よく盛り返してくれた。アグレッシブに行くんだとスイッチを入れた。初戦の難しさを感じたけど、選手がよくやってくれた」とたたえた。準決勝は2年前のクラブW杯決勝で敗れたレアルが相手。「われわれにとってはリベンジの機会になるので」と、2年前にあと一歩のところで逃したジャイアントキリングを誓っていた。