鹿島がレアルに完敗 「子供みたい」対処法ないまま…すごみ痛感
「クラブW杯・準決勝、鹿島1-3レアル・マドリード」(19日、アブダビ)
アジア王者のJ1鹿島は欧州代表のレアル・マドリード(スペイン)に1-3で完敗した。決勝進出はならず、22日の3位決定戦で南米覇者のリバープレート(アルゼンチン)と対戦する。3連覇を狙うRマドリードは決勝で開催国枠のアルアインと顔を合わせる。
開始30分で、鹿島MF安部は異変に気づいた。いつもより自分の息は上がっているのにレアル・マドリードの選手たちは涼しい顔のまま。「パススピードも展開も全部速い。自分たちと明らかに違う」。世界的ビッグクラブのすごみを痛感させられ「プレーしていてきつすぎて、苦しすぎて…」。無力感からピッチで号泣した。
ボールを奪いにいけばかわされ、引けばゴール前に進入を許す。対処法が見つからないまま、後半10分までに3失点した。DF昌子は「Jリーグではなかなか見ない疲労感。球際で食らいつく姿を見せたいけど、それすらできなかった」と肩を落とし、DF内田は「俺らが子供みたいだった」と唇をかんだ。
2年前の決勝は開催国枠として無欲でぶつかり、延長の末に敗れた。アジア王者となり、誇りを胸に挑んだ再戦で厳しすぎる現実を突きつけられた。内田は「若い選手はこの経験を無駄にしちゃいけない。このままやっていたら追い付けないと思ったはず」と後輩に奮起を促した。