日本代表、小笠原の引退発表に驚き MF青山「憧れ、残念」DF槙野「寂しく思う」
「日本代表合宿」(27日、千葉県内)
鹿島MF小笠原満男(39)引退の一報は、日本代表選手にも驚きをもたらした。練習後のロッカールームで選手たちに伝えられた。
MF青山敏弘(広島)は「常に憧れもあったし、目指すべき存在だった。残念ですね」と言葉を詰まらせながら話した。
同じポジションのライバルだが、「話したことないですし、話すべきじゃない、そういうオーラを出されていた」と明かす。「プロとして、常勝軍団で先頭に立ってやられてきたので、そういう厳しさは絶対必要なんだなといつも思っていました。試合になると厳しさというイメージしかないので、負けたくなかった。その分自分も成長させていただいたと思います」と振り返った。
DF槙野智章(浦和)は「Jリーグきっての経験のある選手、顔だと思っていますし、何よりも代表選手としてチームを引っ張ってきていただいた選手。寂しく思っています」と感想を述べた。「いろんな下の世代の選手に伝えていけることっていうのが満男さんなりの鹿島での勝ち方、タイトルの取り方っていうのもあると思います。僕自身も話とかサッカーに対する考え方を聞いてみたいですね」と話した。
日本協会の関塚隆技術委員長は26日に小笠原から電話があったことを明かし、「鹿島でレジェンドとして一時代を築いた男だから、本当にお疲れさま、と」振り返った。「最初はすごく寡黙で表現の下手な選手だったけど、イタリアに1年行って帰ってきたところから選手、人間として大きく成長したと感じた。自分のプレーとフォアザチームのバランスが取れた選手に成長したというのは感じました」と話した。