「アイドルだった。お疲れ様」日本代表MF柴崎、引退発表の鹿島・小笠原を思いやる
「日本代表合宿」(27日、千葉県内)
2大会ぶりの優勝を狙うアジア杯(来年1月5日~2月1日、UAE)に向けて2日目の練習を行った。
この日から合流したMF柴崎岳(26)=ヘタフェ=は現役引退を発表したMF小笠原満男(39)=鹿島=について「知らなかったので驚きはあります。元チームメートとして同じ東北人として、満男さんの決断に『お疲れ様でした』と言いたい」と噛みしめるように話した。
「小学生の頃からアイドルで、満男さんのリストバンドと着けて練習していた」と明かした柴崎は「鹿島に入って同じチームでプレーすることがうれしかった先輩の一人」と入団当時を懐かしんだ。青森山田高から11年に鹿島入りして以降6年間、その偉大な背中を追い続けた。「多くを口では語らないがプレーの中から僕自身も得るものがたくさんあった。選手として成長させてくれた大先輩。試合や練習の空気を察するのがすごく上手で、流れを読んだり緩い空気、空気感を察知するのが人一倍早くて檄を飛ばすことも多々あった」と振り返った。
「まだできるんじゃないかとは全然思わない」とも語った。小笠原の膝の状態を思いやり、小笠原満男という人間を知るからこその言葉だった。「満男さんがいろんなことを考慮した上でのことだったと思うので、満男さんの意見や考えを尊重して『お疲れ様でした』と言いたい」と言葉を紡いだ。