“長友塾”開講!アジア杯の難しさ伝える ザックジャパンVの時と「似てる」
「日本代表合宿」(30日、千葉県内)
アジア杯(来年1月5日開幕、UAE)に向けて千葉県内で合宿中のサッカー日本代表は30日、流通経大と練習試合(35分×2)を行い、MF伊東純也(25)=柏=のゴールなどで2-0で勝利。国内での事前合宿を打ち上げた。チームはつかの間のオフをはさみ、年明け2日にUAEへと出発。2大会ぶりの優勝を目指すアジア杯に向けて、DF長友佑都(32)=ガラタサライ=が「アジア杯には独特の難しさがある。若手に伝えたい」と“長友塾”を開講させる考えを披露した。
情熱のあふれる“長友塾”がUAEで開かれる。長友はアジア杯について「独特の雰囲気と難しさは経験しないと分からない。特に、初戦から70、80%で勝てるだろうという気持ちでいったら足をすくわれる。気を引き締めないと、と若手の経験していない選手に伝えたい」と語った。
8年前の経験が警鐘を鳴らす。優勝したカタール大会を「本当にギリギリの戦い。あの時も、気持ち良く入ったけど、結局足をすくわれかけた」と険しい表情で振り返る。当時も、今回と同じくザックジャパンは就任以降無敗で挑んだだけに「ちょっと似てるなって」と分析する。
若手に対して積極的に自らの経験をぶつけている。「年を重ねるごとに熱さ、情熱のレベルが上がっている。自分の思いはぶつけたい」。この日の練習試合では後半のみのプレーで、落ち着き払った動きを見せ、試合後には練習パートナーのFW旗手(順大)にも自らの考えを伝えた。
ロシアW杯直前にはチームの雰囲気を変えるため、突如金髪にした長友。王座奪回に向け「状況を見て金髪かもしれないし、ピンク色にするかもしれない」とジョークを飛ばす。森保監督が「チームとして総力戦で戦って、初めて優勝がつかみ取れる」と語る過酷な大会を戦い抜くための経験を、若手に注入していく。