「全国高校サッカー選手権・３回戦、前橋育英１－２尚志」（３日、浦和駒場スタジアム）

　３回戦８試合が行われ、２連覇を狙った前橋育英（群馬）は尚志（福島）に１－２で敗れた。前回準優勝の流通経大柏（千葉）はＤＦ関川郁万（３年）のゴールを守り切り、星稜（石川）を１－０で退けて準々決勝へ進んだ。２大会ぶりの優勝を目指す青森山田は大津（熊本）に３－０で快勝し、初出場の瀬戸内（広島）は岡山学芸館を２－１で下した。秋田商、矢板中央（栃木）、帝京長岡（新潟）日本航空（山梨）も勝った。準々決勝は５日に行われる。

　夢がついえた。２連覇を狙った前橋育英が１－２で敗退した。

　後半９分にＦＫを直接決められ、ビハインドを負った。Ｊ２新潟への来季加入が内定しているＭＦ秋山裕紀（３年）が「（気持ちを）切り替えよう」とうながしたが、その言葉もむなしく、２分後に２点目を与えた。痛恨の追加点。エースＭＦは「先制されて、チームとして焦ってしまいました。あのときに（立て直すための）声を自分がもっとしっかりとみんなにかけるべきでした」と悔やんだ。

　連続日本一を逃し、山田耕介監督（５９）は「そんなにはうまくいかないのがサッカーです」と淡々と話した。