槙野智章 小学生時代から突出していた「物おじしない性格」元ライバルが証言
サッカー日本代表の槙野智章が、3日放送の「消えた天才」に出演。小学生時代に衝撃を受けたプレーヤーと、約20年ぶりに再会を果たした。
そのプレーヤーとは現在は大成建設に務める松本侑士さん。小学生時代は、槙野のライバルチームに所属していた。槙野は松本さんの技術に衝撃を受けたことを明かし、「小学生でもお客さんが集まるくらい、それくらい彼のプレーはみんなを魅了していた。初めて、かなわないなと思わされた。僕にはないサッカーセンスだった」と振り返った。
だが、松本さんは槙野とともに受験したサンフレッチェ広島のJrユースのテストに不合格。合格した槙野はプロの道を切り開いていったが、松本さんはそれ以来、表舞台に姿を見せることはなかった。槙野は当時を振り返り、「(松本さんは)絶対受かると思っていた。不合格の理由も分からなかった」と首をひねった。
ただ、松本さんは槙野との差を感じていた。サンフレッチェJrユースの試験では面接もあり、人見知りで自己主張のできない松本さんに対し、槙野は面接官に次々とアピールしていったという。槙野が「ヘディングが得意なので、ゴール前に高く上げてもらったら絶対に決めます。サンフレッチェに入ったら絶対に日本一に導きます」「趣味は絵を描くこと。僕、結構うまいです。でもなりたいのは画家よりサッカー選手です」などと語る姿に、松本さんは「聞かれてないところまで答えていた。物おじしない性格、態度はすごいなと。差を感じました」と語った。
松本さんは高校進学後も才能を伸ばすことができず、その理由を「指示を出してパスを出すことなどができず、生まれつきの性格を変えられなかった。プロ向きな性格ではなかった」と分析。その後、サッカー界で輝く槙野に負けじと猛勉強し、名古屋大学大学院に合格。大成建設に入社したという。
番組後半で、ふたりは約20年ぶりに再会。松本さんから「就職活動で面接でどうしてもネガティブになってしまいそうだったが、槙野になったつもりで挑みました。今の会社に入ることができて、感謝を伝えたい」と思いを伝えられた槙野は「感謝される存在になっていたのはうれしい」と、満面の笑顔を浮かべていた。