森保Jの10番・中島が離脱 4日の練習で負傷の守田も…乾、塩谷を追加招集
日本サッカー協会は5日、アジア杯に臨む日本代表からMF中島翔哉(24)=ポルティモネンセ、守田英正(23)=川崎=の2人が負傷のためにチームを離脱し、MF乾貴士(30)=ベティス、DF塩谷司(30)=アルアイン=を追加招集すると発表した。中島は森保ジャパン発足以降、攻撃陣をけん引。2大会ぶりのアジア制覇に向け、痛いアクシデントとなった。またチームはこの日、地元クラブと完全非公開で練習試合を行い、3-0で勝利した。
戦いを前に「10番」の離脱が決まった。日本協会によると、中島は現地2日に行われたポルトガル1部リーグ・ベンフィカ戦で右ふくらはぎを負傷。その後、4日未明にUAE入りしたが同日中に検査を行った結果、チームを離れることが決まった。
手痛いアクシデントとなった。中島はロシアW杯以降、全ての代表活動で招集。森保体制では4戦で1得点だが、左サイドを主戦場に積極果敢にドリブルで仕掛け続ける。左サイドでコンビを組むDF長友も、4-3と勝利した10月の親善試合・ウルグアイ戦後に「ドリブルお化け。出てきたころの香川真司(ドルトムント)を見ているよう。あの勢いと能力、才能を感じた」と絶賛。日本の攻撃に迫力を加えていた。
さらに、4日の練習で右太腿裏を痛めた守田の離脱も決定。追加招集されたのはMF乾と、DF塩谷となった。乾は、森保監督がコーチとして帯同したロシアW杯で、塩谷は広島時代に指揮官の薫陶を受けてはいるが、2人とも新体制発足後では、代表初招集。戦術面のすりあわせと、連係を高める作業は急務となる。
森保監督は日本での事前合宿終了時に「固定した11人だけで7試合を戦えるとは思っていない」と総力戦を強調。アクシデントを糧に、アジアの頂点を目指す。