青森山田“リベンジの構図”に負けず2年ぶりV 監督「雪深い青森を選択し」努力積み重ね
「全国高校サッカー選手権・決勝、青森山田3-1流通経大柏」(14日、埼玉スタジアム)
青森山田が逆転で2大会ぶり2度目の優勝を果たした。前半に先制点を献上したが同40分と後半18分にFW檀崎竜孔(3年)が同点&勝ち越しゴール。さらに、後半43分には途中出場の小松慧(3年)がダメ押しゴールを決めて頂点に立った。黒田剛監督は“リベンジの構図”に負けない精神的な強さを身につけた教え子達をたたえた。
冬の選手権では、14年度の星稜、昨年度の前橋育英と1大会前が準優勝だったチームが、決勝で敗れた悔しさを晴らすべくチームを鍛え、頂点に立つという例が見受けられていた。さらに、流通経大柏は前年度にその前橋育英に敗れて準優勝だった。黒田監督もこの点は頭にあったようで「近年、星稜が準優勝の後に優勝、前橋育英も準優勝の後に優勝とあって、今年は(相手が)流経さんと、リベンジの構図のイメージがあって、流経さんはそこにモチベーションを注いでやってきたと思う」と振り返った。
しかし、「われわれはこの1年の悔しさではなく、雪深い青森を選択し、あえて厳しい環境を中学からの子は6年、高校からの子は3年間頑張ってきた」という自分たちの積み重ねを信じた。「そういうリベンジの構図に圧倒されないように、自分たちの信念、覚悟、決断を信じて、最後の笛が鳴るまで戦おうと話した。それが実った3ゴールだった」と評価した。