【福西崇史 熱血EYE】VARの影響で慎重になっていた イラン戦は大迫スタメンも
「アジア杯・準々決勝、日本1-0ベトナム」(24日、ドバイ)
2大会ぶり5度目の優勝を目指す日本代表は、MF堂安律(20)=フローニンゲン=のPK弾で1-0と勝利した。4強に進出した日本は、決勝進出をかけて28日にイランと対戦する。
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5試合連続の1点差勝ちとなったが、チーム全体として成長できていると感じる。サウジアラビア戦もそうだったが、1点が入ったことでしっかり守り切るという、意思統一はできている。
VARがポイントとなったが、吉田の得点が取り消しとなった場面はVARとなればハンド、人の判断なら流されていた。堂安のPKについても同じ。VARを踏まえ、日本は試合を通してペナルティーエリアで足を出していなかったし、慎重になっていた。何度か相手に打たせることがあったのは、VARの影響と言える。
北川の出来が悪かったわけではないものの、大迫が出てきてリズムや連係が変わった。周りとの関係を考えると、イラン戦は大迫を最初から使う選択肢もあるだろう。
イランは個々のレベルが高い。今回、1次リーグにおけるイランの戦いぶりを見たが、連係や守備はしっくりいっていなかったものの、徐々に上げていけるチーム。ここまでくると、とにかく集中力を切らさないことが重要だ。(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家)