大迫勇也“先発”復帰へ 決勝行き決める!ゴールなら8勝1分け過去無敗
「アジア杯・準決勝、日本-イラン」(28日、アルアイン)
2大会ぶり5度目のアジア杯優勝を目指すサッカー日本代表は、決勝進出をかけて28日に準決勝・イラン戦(アルアイン)に臨む。アジアでは最高位となるFIFAランク29位に位置する強敵との一戦には、右臀部(でんぶ)痛からの回復を見せるFW大迫勇也(28)=ブレーメン=の先発復帰が濃厚。準々決勝・ベトナム戦で戦列復帰したエースが、アジア最強軍団のゴールをこじあける。
再びチームを救う時がきた。FW大迫は初戦以来の復帰となったベトナム戦で、後半27分からプレー。約20分間の“試運転”を経て、今大会最大のヤマ場とも言えるイラン戦での先発復帰を見据える。
復帰による恩恵は大きい。高いシュート精度による得点力だけではなく、安定したポストプレーは他のメンバーには大きな武器で、周囲の選手の持ち味を引き出すことに一役買っている。DF長友も「やっぱり彼が1秒2秒多くの時間をつくってくれる、そのタメでね。間違いなくバリエーションは増えると思いますよ」と歓迎。2列目から大迫との連係が期待されるMF堂安も「やっぱり存在感が違う。エースが帰ってくることで、自分の中でも信頼できる選手が戻ってくるのはうれしい」と語った。
ここまでの5試合では、調整遅れや負傷者などの影響もあり、オマーン戦とベトナム戦のみが同じ先発メンバーで、日本が試したスタートの顔ぶれは4パターン。総力戦で勝ち上がってきた。体調不良で26日の練習に不参加だったDF槙野の状態は不透明だが、イラン戦では指揮官が考えるベストな布陣を送り込める準備が整った。
過去のAマッチで大迫が得点した9試合では、8勝1分けと圧倒的な勝率を誇る。無敗伝説を継続させ、森保ジャパンを決勝の舞台へと導く。