森保ジャパン アリを止めろ!5度目Vへ脅威の“最強エース”冨安「やれること徹底」
「アジア杯・決勝、日本-カタール」(2月1日、アブダビ)
2大会ぶり5度目の優勝に王手をかけているサッカー日本代表が30日、カタールとの決勝(2月1日)に向けて調整した。初優勝を狙うカタールは今大会6試合で16得点無失点と強さを発揮しているが、躍進を支えるのは8得点で得点ランクトップを走るFWアルモエズ・アリ(22)=アルドゥハイル=だ。元イラン代表FWのアリ・ダエイ(49)が持つ1大会最多得点記録に並んだ若き“アジア最強ストライカー”封じが、戴冠を目指す日本に求められる。
22歳と若いアリだが、今大会は6戦8発と圧巻の得点率を誇る。1次リーグ初戦のレバノン戦を皮切りに、北朝鮮戦で4発、サウジアラビアには2ゴールと大爆発。準決勝のUAE戦では、1-0の前半37分に完璧なミドルシュートをぶち込み、自国を初のファイナルへと導いた。
アリは北アフリカのスーダン生まれで、世界最高峰の指導環境が整い、カタールが誇るエリート育成組織である「アスパイア・アカデミー」の出身だ。1大会8得点は、90年代に“アジア最強ストライカー”の異名を取った伝説的な元イラン代表FWダエイと並ぶ大会記録。試合後、アリはAFCを通じて「(ダエイ氏の)記録に並ぶとは考えていなかった。運命に任せただけ。次の試合に集中して、日本をしっかりと研究したい」とコメント。昨年1月のU-23アジア選手権でも得点王に輝き、16年8月のAマッチデビュー以降、34戦18得点とその実力に疑いはない。
そんな新星を迎え撃つDF冨安健洋=シントトロイデン=が「(決勝も)無失点に抑えるというテーマは変わらない。急にやれることが増えるわけじゃない。やれることを徹底してやる」と話せば、DF吉田麻也=サウサンプトン=も「もう一個勝って優勝したい」。大会を通じて堅固さを増している日本の盾が相手エースを封じ込め、チームを栄冠へと導く。