広島「中央公園」に新サッカー場 候補地一本化、24年春開業目指す
広島市中心部でのサッカースタジアム建設に向け、広島県の湯崎英彦知事や広島市の松井一実市長らが6日、広島市内で会談し、候補地を同市中区にある「中央公園」に一本化することで合意した。2024年春の開業を目指す。会談にはJ1広島の久保允誉会長も出席。「旧広島市民球場跡地」(中区)と「広島みなと公園」(南区)も候補地に挙がっていたが、建設費やアクセス面などから中央公園が最も適していると判断した。
合意によると、スタジアムは3万人規模で、概算での建設費は約190億円。県や市の負担以外に国の交付金や企業からの寄付、ふるさと納税なども活用する。久保会長は「多くの人に愛され、地域のにぎわいづくりにも貢献するスタジアムにしたい」と話した。中央公園の周辺住民からは騒音などを懸念する声も上がっており、松井市長は「地域住民へ配慮することが大切だ」と語った。
現在、J1広島が本拠地としているエディオンスタジアム広島は市の中心部から離れ、アクセス面に難がある。13年のリーグ連覇などで市中心部での建設を求める機運が高まり、16年には三つが候補地となり議論が続いてきた。