沖縄に“神戸フィーバー”上陸 4000人がイニエスタらW杯V戦士3人に熱視線

 “神戸フィーバー”が沖縄に上陸した。J1神戸は10日、沖縄県金武町で2次キャンプを開始。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)や新加入の同FWダビド・ビジャ(37)らを目当てに約4000人が殺到した。大物外国人に注目が集まるが、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(33)は「客寄せパンダではない」と、ピッチでの結果を約束。キャンプは13日まで行われる。

 緑に囲まれたのどかなピッチが大いに沸いた。選手を乗せたバスが到着すると、子供たちが「イニエスタ!」と大声で呼び掛ける。キャンプ初日で一般公開されたこの日の練習には、金武町の人口の約3分の1に相当する約4000人が詰め掛けた。

 練習開始の1時間以上前から到着を待つ人々であふれ、周辺の駐車場は全て満車。先月27日の練習試合・浦和-札幌戦の2000人を大きく上回り、16年に完成した同施設の最多来場者数を更新した。

 今季から加わるビジャや昨夏に加入したイニエスタにとっては、神戸の選手として初の沖縄。気温20度前後の穏やかな気候の下、ランニングやボール回しなどで約1時間半汗を流した。類を見ない歓迎ぶりにポドルスキは「たくさんの人が見てくれる中でプレーできるのはうれしいこと」と感謝した。

 W杯優勝経験を持つ3選手に注目が集まるが、ポドルスキは「3人では何もできない。11人みんなの力でうまくいく」とチーム一丸を強調した。ACL出場権獲得を掲げ、10位に終わった昨季からの巻き返しを図る。「何もできずに帰るのは嫌。自分たちは“客寄せパンダ”ではない。全力を尽くして勝ち取りたい」と、強い言葉で誇りをにじませ、勝負のシーズンを見据えた。

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