J1神戸走力改革 元陸上選手の杉本氏が指導 イニエスタとビジャの走りを絶賛
今季からフィジカルトレーニングアドバイザーに就任した杉本龍勇氏(48)が11日に初指導し、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)やビジャを絶賛した。
神戸が走力改革に取り組む。杉本氏は走行時の支持脚(接地している脚)の使い方などを約30分間、重点的に指導した。その中でイニエスタとビジャについて「スムーズに走っていて重心がブレていない。重心の移動距離が最短距離をとっていて、トップスピードが低くても実際のプレーでは遜色ないプレーになる」と指摘。「プレービジョンやボールスキルだけではなく、走りや体の動かし方全般に関しても参考にしてほしい」と絶賛した。
杉本氏は元陸上選手で1992年バルセロナ五輪の陸上男子100メートルと400メートルリレーに出場。サッカーでは元日本代表FW岡崎(レスター)や日本代表MF堂安(フローニンゲン)らを手掛ける。
この日、指導を受けたU-19日本代表MF郷家は「リズム感や脚を上げる角度など走り方の正しい姿勢を教えてもらった」と感心し、FW小川も「股関節が硬いので柔らかくすれば速くなると言われた」とさらなる走力アップに意欲的だった。
今後はチームの要望に応じて指導を行っていく。神戸は大型補強だけでなく“足元”からも強化していく。