川崎Fまずは1冠 苦手一発勝負1-0で勝ち切った!浦和のシュートをわずか1本

 「富士ゼロックス・スーパー杯、川崎1-0浦和」(16日、埼玉スタジアム)

 J1王者の川崎が、天皇杯を制した浦和を1-0で下して初優勝を飾った。後半7分、MF家長昭博(32)の左クロスから、最後は新加入の元ブラジル代表FWレアンドロダミアン(29)が左足を振り抜いてゴールを決めた。賞金は川崎が3000万円、浦和が2000万円。史上2クラブ目となるリーグ3連覇を目指す川崎が、新シーズンの開幕を告げる公式戦で幸先良い1冠目を手にした。

 黄金期を迎えつつある川崎をさらなる高みに導く勝利となった。「選手も決勝のつもりで戦ってくれた。粘り強く、ゲームをしっかりと締めることができたと思う」。試合後の鬼木監督の表情に充実感が漂う。スコアを見れば1-0だが、浦和に許したシュートはわずかに1本のみ。完勝だった。

 新戦力が躍動した。元セレソンでロンドン五輪得点王-。輝かしい実績を持つFWレアンドロダミアンだが「フロンターレは2年連続のチャンピオン。要求するだけじゃなくて、自分がチームに合わせる必要がある」。謙虚な言葉を証明するように、前線からの守備など献身的なプレーを披露した。

 得点シーンでは高さを生かしてクロスを味方へと落とし、最後はこぼれ球を確実に蹴り込んだ。キャンプから連係を深めてきたFW小林が「あんなにスケールが大きい選手だとは思わなかった。本番型なんだな」と驚嘆するほど、圧巻の存在感を放った。

 常勝軍団へと上り詰めるためにも、負けられない一戦だった。リーグは2連覇中だが、C大阪に敗れた昨年のゼロックス杯を含めて、過去に一発勝負の決勝戦は6戦全敗。だからこそ試合前のロッカーで指揮官が「何カ月後に、こうしてタイトルのかかる大一番が来る。その時に向けて必ず勝とう」と猛ゲキ。小林は「試合前の空気感は(昨年と)全然違った」と振り返った。

 「こういう(一発勝負の)ところで勝てなくてはや何年。1-0で勝ち切れたのは大きい。経験値になる」とMF中村。勝利は、王者をさらに強くする。

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